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第3回「肘がしならない投げ方ならば、その選手は必ず故障する」

「ダルビッシュ投手の 投げ腕のしなりは凄い」と 私達は 驚愕します。

しかし そんな美しい投げ方のダルビッシュ選手でも 肘の故障で手術をしました。

そんな美しく、正常な投げ方のダルビッシュ選手でも 故障してしまうのが ボールを投げる運動なのです。

投げ腕の重さは約5kgで 長さは80cm位の円筒形です。

その円筒形の砂袋みたいな物体が 高速でスイングするのが 投げる運動です。

高速になればなるほど、投げ腕は身体から 遠心力で 引き裂かれそうな力がかかります。

また肩関節や 肘関節、手首関節などは 慣性力で曲げ伸ばしが起こります。

この時に 曲げ伸ばしのタイミングを間違えば、投げ腕の各関節に プロレスの逆関節技のような負荷がかかります。

メジャーの投手などは 肘関節を脱臼して 前腕(ぜんわん)がブラブラになることも あります。

また 僅かな 逆関節技のような負荷が 慢性的に起こっていても 肩関節や肘関節の故障は起こります。

速いボールや 量を投げられる選手には この故障の可能性が高まります。

おかしな投げ方をしている選手は 速いボールも投げられませんし、暴投するから 試合にも出られませんから 量を投げないので 故障する可能性は低くなりますが。

ですから ボールを投げる運動は「肘がしなる」ような正常な投げ方で ケアをしてなるべく故障しないように 練習していくとなります。

単純に 肘がしなる投げ方と 肘のしならない投げ方の違いは 肩甲骨や鎖骨が 投げる運動で 使われているか?という違いです。

肘がしならない選手の投げ腕のイメージは 肘関節を90度に曲げた状態の 肘関節のヒンジ運動で投げます。

このヒンジ運動は 肘関節はもちろんのこと、肩関節にも 強い逆関節技の力がかかります。

いわゆる「肩に担ぐ」と言われる投げ方ですね。これで 投げ続けたら 必ず故障します。

写真をご覧ください。
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投げ腕は 肩甲骨と鎖骨の動きで 円を描く運動と、 肘関節の曲げ伸ばし、投げ腕自体の内旋と外旋が 起こります。

投げ腕の内旋と外旋の動きを 鎖骨と肩甲骨で行うのです。

そのためには 鎖骨と肩甲骨が動く運動神経と 柔軟性を高める必要があります。

鎖骨や肩甲骨の運動神経を高めるストレッチの動画がありますので ご覧ください。
http://youtu.be/UdS_VtPWnAY

首の付け根、鎖骨の先端に ポチッとした骨が左右に2つあります。

このポチッとした骨は 胸鎖関節(きょうさかんせつ)と言います。

「肘がしなる」投げ方は この胸鎖関節を基点として 投げ腕とグローブ腕を内旋、外旋する感覚が身についたときに しなるような正常な投げ方になります。

Baseball MAPSスーパーバイザー・吉澤 雅之(タイツ先生)

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