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第4回「何故か?投球が失速する筋力自慢の選手とは。」

「僕は筋力が自慢なのにボールを投げる力はイマイチだ。投球がお辞儀をする。力を入れれば、入れるほど、投球が失速する」と悩んでいる選手がいるのではないでしょうか。

外野からのバックホームの返球がフア~ンと山なりの投球しか投げられません。

投手でも高い身長と長い腕をしなやかに振り、気合いを入れてビュンと身体は回転するのですが、その投球が120Km台のナラ~ンとした投球です。

益々筋トレしたり、フォームを見直したり、試行錯誤を繰り返しているでしょう。

今回はフォームの問題には触れずに身体の物性について説明したいと思います。

身体の物性とは筋肉や靱帯などの元々持っている、性質を言っています。

弾力性があったり、躍動感があったり、剛性(車のボディー剛性のような粘り強さ)が 個々に違うのです。

これは生まれ持った遺伝的な性質もあります。

ところで 投球が失速するする原因はなんだと思いますか?

原因の一因は手の平や指の剛性の弱さと感じいます。

前足が接地してしなやかに振れた投げ腕から放たれるリリースの指先に力学的な問題が起こっているようです。

投球が失速する選手の特徴は 指先でボールの表面を舐めるようにリリースしています。

ナラ~ンと…。

ボールを弾く感じがしません。

甲子園で投球する投手などを見ていても「こんな良いフォームで身体も大きいのになんで、120Km台の直球しか投げれれないのだ」という投手がたくさんいます。

リリースの指先で身体のエネルギーが伝わらない感じです。

ですからリリースで力が伝わらない(力が抜ける)選手の原因は手の平や指の剛性が足りない事だと思います。

イメージしてほしいのですが、リリースする指先の弾力性が黒ゴムのように柔らかい状態だとします。

せっかくの身体のエネルギーが指先の柔らかさで失速してしまいます。

例えばゴルフクラブのシャフト(グリップとヘッドを繋ぐ棒状のもの)には剛性の違いがあります。

プロゴルファーのように スイングスピードが速い選手は硬い剛性でしなるシャフトを、年配ゴルファーでスイングスピードの遅い方は柔くよりしなるシャフトを使います。

投げ腕に置き換えるとゴルフのシャフトの硬さと柔らかさは手の平と指先の剛性と同じと考えています。

指先に剛性がなければ強い投球は出来ません。

あなたは指立て伏せが出来るでしょうか?

五本指を立てて、腕立て伏せをします。

親指、人差し指、中指の3本だけを立てて腕伏せが出来るでしょうか?

この指立て伏せが出来ない選手は手の平や指先の剛性が足りないように思います。

手の平の周辺は 筋肉や靱帯、腱などで構成されています。

筋肉は鍛える事は出来るが、靱帯や腱は鍛える事は出来ないと言われてきました。

確かに遺伝的な生理学的な素養はあると思いますが、靱帯や腱は鍛える事が出来ると思います。

元走り高跳びの世界チャンピオンのステファンホルム選手は、筋トレで強力で異常に太いアキレス腱を作り上げました。

靱帯や腱を鍛えるためには食事も見直す必要があるでしょうね。

靱帯や腱の素材になるタンパク質やコラーゲンなどの吸収率などを高める事も必要になるでしょう。

いずれにしても黒ゴムのように柔らかい指先では強い投球は投げられません。

指立て伏せが出来るように鍛えて下さい。

投げる運動には肩甲骨の動きも重要ですから肩甲骨の動きと指立て伏せを組み合わせてた練習をして下さい。

写真と動画を参考に指立て伏せに励んで下さい。

勝手に強いボールが投げられるようになったり、「お前 スナップが強いな」と言われるようになって下さい。

動画はこちら http://youtu.be/K4wktHjzinw

※「スナップが強い」は手の平や指先に力を入れる動きではありません。手の平周辺の剛性が高まる事ですから手の平を鍛えましょう。

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Baseball MAPSスーパーバイザー・吉澤 雅之(タイツ先生)

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