《Baseball MAPSセミナーの開催情報》

HOME > コラム > タイツ先生の「考えて、感じる、野球」 > 第5回「金属バットならば、つまったって、ヒットにできる。」

第5回「金属バットならば、つまったって、ヒットにできる。」

「中学時代にバッティングセンターの軟式ボールで打ち込んでいたので、硬式ボールを当てるのは簡単でした。軟式ボールはインパクトで変形するから難しいのです」とイチロー選手。

私が大学野球のコーチをしている時に、高校野球時代にパワーヒッターと鳴らしていた選手が、木製バットにつまって(バットをしょっちゅう折る) 全然打てなくなった選手を何人も見ました。

つまり硬式ボールを金属バットで打つバッティングが野球界で一番簡単といえます。

金属バットは根っこに詰まったり、先っぽでインパクトしてもヒットになる可能性が高いです。

ですから金属バットは選手のミスを補ってくれるともいえます。

しかしこんな簡単な金属バットのバッティングでもなかなかヒットにならない選手が大半のようですね。

金属バットをどのようにスイングすれば良いのか?

今回は根っこにつまっても先っぽでもヒットになるスイングの方法を説明したいと思います。

軟式ボールを打っていた選手ならば わかると思いますが、金属バットで硬式ボールをインパクトするとチョコンと当てただけでもヒットになります。

軟式ボールはこうはいきませんし、木製バットでも正確に芯でインパクトできなければ、ヒットは打てません。

金属バットは芯を外して先っぽでも擦ってもヒットになる場合があります。

しかしこのようにミスのインパクトでも力強く振り切れていなければ、金属バットと言えどもヒットになりません。

甲子園大会で詰まってもヒットを打っている選手は力強く振り切っています。

振り切るとはバットの遠心力を最大にする事です。

振り切れない選手は両腕を力一杯伸ばしてインパクトをしています。

強いプッシュバントのようにです。

腕だけの筋力でスイングしています。

この強いプッシュバントのようなスイングでは芯を外したらヒットになりません。

強いプッシュバントのようなスイングの運動モデルは次のような写真になります。

⑤-1.jpg

全身を力ませてバットに吹っ飛ばされないように踏ん張りスイングしています。

結果的に腕を伸ばす筋力だけでインパクトしますので打球は飛びません。

これだからヒットが打てないのです。

つまってもヒットを打てるスイングの運動モデルは次の写真のようになります。

⑤-2.png

⑤-3.png

股関節の脱力による落下のエネルギーが地面反力としてバットの遠心力と合体します。

強く振り切る為には 体重の位置エネルギーをバットに乗せて、体重が乗るバットの軌道でスイングしなければならないのです。

そして位置エネルギーと地面反力をバットに乗せる為には、両腕とバットが体の近くを通るスイング軌道が必要になります。

例えば ホームベースの外角にポールを立てて バットが当たらないようにスイングできる軌道です。

⑤-4.png

割れ(トップ)体勢から両方の股関節の脱力で バット、肩甲骨、両腕が一体になって 縦に落下します。

両腕の筋肉に力を入れて縦にスイングしようとしてはいけません。

股関節をふあっと脱力する事で、バット、肩甲骨、両腕が落下するのです。

両腕で縦にスイングしようとすれば ポールに当たってしまいますし、両股関節の脱力ができれば バット、肩甲骨、両腕は サイクロイド曲線(落下最速曲線)に乗ります。

このスイングができていればつまってもヒットになるのです。

では 実際に外角にポールを立てて練習する動画がありますのでご覧ください。

スイングの初動は股関節の脱力による体重移動です。

腕の筋肉で初動させるのではなくて、体重移動で初動させる運動神経を養成して下さい。
http://youtu.be/SwgyMsc3UC8

Baseball MAPSスーパーバイザー・吉澤 雅之(タイツ先生)

スクリーンショット 2015-03-25 18.39.47.png

スクリーンショット 2015-03-24 18.05.54.png

sign.png