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第1回

①-1.png 自分自身が高校時代に怪我をし、選手生活を断念せざるを得ませんでした。怪我を通して、どういったことが正しい体の動きなのか、正しいトレーニングなのかという疑問が芽生えました。
 プロ野球、メジャーリーグでトレーナーを経験する中で、独自の考え方を確立し、現在のスタイルに至りました。
①-2.png選手を治してあげることではなく、治るためのサポートを行うことが重要であると考えています。選手に自分の身体を理解してもらい、自分で治せるようになってもらうことで、自分で怪我の予防をするという感覚を作ることにも繋がります。
治療をしすぎると選手が治療をしてもらうことに依存してしまい、何かをしてもらうことが当たり前になってしまいます。しかし実際に試合中に選手につきっきりではいられません。自分自身でコンディショニング、トレーニングを行い、状況に応じて何をすべきかを理解し、自分の体をマネージメント(管理)できる選手になってもらうことが重要であると考えています。『怪我をする前』『調子の崩れる前』に身体の異常を感じ、自分で良いコンディションに改善できるようになることが一番の怪我の予防であり、また、パフォーマンスを維持・向上のためにも重要です。

怪我の原因に対するアプローチ

①-3.pngすべての怪我には原因があります。また、パフォーマンスが上げらないことにも原因があります。何が原因かつきとめ、選手個人に合ったアプローチが必要になります。従来行われているトレーニング、コンディショニングでも選手に合わないものがあるため、どうやって個々の選手に合わせていくかが大切です。
理想の動きとは、例えば、野球であればアウトコースに低いボールを投げようとします。実際の動きではボールが打者の方にボールが抜けてしまいます。これは理想の動きと実際の動きが一致していないことが考えられます。その時に実際の動きを理想の動きに一致させようとボールを押さえて投げようとする事で肩・肘に負担がかかり、怪我へと繋がってしまいます。
この一致しない動きの問題を解決しなければいけません。原因が体重移動ができずボールが抜けてしまったのであれば、どうやったらスムーズな体重移動をできるのか問題点を探します。体重移動ができない原因は柔軟性がないからなのか、筋力がないからなのか、身体の使い方の問題なのか、選手個人によって違うため、選手に応じたアプローチが必要になります。その選手個人に応じたメニューを実施し、正しい動きが身につくことで、『理想の動き』と『実際の動き』が一致していきます。それが障害予防、パフォーマンスの向上に繋がっていきます。
トレーニング、コンディショニングを通じて効率良く身体を動かすということ、正しい身体の動きとはどういったものなのかを理解することが重要になります。
Mac’s Trainer Roomでは独自に正しい動き、身体の使い方を行うためのトレーニングを行っています。
 また、選手が選手自身の身体の状態を理解することで『フィジカルマネージメント(自分の身体を自己管理する)』できるように指導を行っています。選手自身がセルフコンディショニングを行い、障害予防・パフォーマンスの向上に繋げていきます。
徐々にではありますが、Mac’s Trainer Roomの指導を経験した選手の中からも指導者が生まれてきています。今後は更に指導者の方に理解して頂き、よりよいチームの環境作りを行っていきたいと思います。

姿勢とパフォーマンス

①-4.png肩や肘の投球障害でも股関節や体幹にアプローチすることで痛みなく投げられるようになる選手も非常に多くいます。特に投球障害では全身を診てからの、もしくは全身を診た上でのアプローチが重要になります。
例えば、肩を怪我をしている選手に対し、
『①立位』と『②正座』で手を上げ、痛みを比較します。
・立位と正座で痛みが変わらない
⇒肩自体に問題があることが考えられる
・立位と比べ、正座の方が痛みが軽減する
⇒下半身の悪い動き、柔軟性からの問題が考えられる

正座で痛みが軽減することをヒントに問題点を考えます。普段姿勢の悪い選手が正座をすることで股関節周辺の筋肉が一時的に弛緩(緩む)するため、良い姿勢を作ることができます。そのため、姿勢(股関節)に問題がある選手は②で手が上がりやすくなります。①と②で変化がない場合は肩に問題が考える為、病院へ診察に行ってもらったりと選手の状況に応じて対応を考える必要があります。このように怪我の原因がどこにあるのか明確にし、問題点に対してアプローチを行うことで再発を予防し、スムーズに復帰することができます。

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左の写真では④の写真の方が手が上がっていません。なぜでしょう?答えは、姿勢が崩れているため手が上がりにくくなっています。『③背すじを真っすぐにした姿勢』と、『④猫背の姿勢』で手を上げると上がりやすさの違いが良く分かります。

姿勢が崩れることで肩・肘の動きに影響を与えます。④のような選手に対して肩だけにアプローチしていても治らないのは先ほどの話からも分かって頂けるのではないかと思います。④の選手であれば姿勢が崩れている原因がどこにあるのか全身から問題点を見つけアプローチしていくことが必要になります。痛みが出ているのは結果であり、痛みを起こすきっかけとなった原因を見つけていくことが非常に重要です。
また、姿勢などの身体的特徴以外にも肩・肘の動きに悪い影響を引き起こしている原因があります。一般的に言われる指導方法やトレーニング方法の中にも障害に繋がっているケースがたくさんあります。そこで『何が正しいの身体使い方なのか』『正しいトレーニングとは?』理論的裏付けをとるために病院や大学と連携し、共同研究も行っています。


Baseball MAPSスーパーバイザー・トレーナー 高島 誠

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